雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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爆笑ドキドキの密室推理劇『キサラギ』

もうこれ映画でやる必要あるのか?舞台でいいじゃん、と思うけどおもしろければ全ては許されるのだ。

キサラギ(佐藤祐市)

★★★★



自殺したアイドル如月ミキの一周忌にオフ会として集まることになった家元(小栗旬)、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、いちご娘(香川照之)の5人。ところが如月ミキの自殺の真相は何だったのか、という方に話が向いて…。

この作品、すっごい狭い。もう何から何まで狭い。
過去話を覗けば全ての話は一つの密室のみで繰り広げられるし、脚本はあまりに細かい所まで拾いまくるし、人間関係はこの5人と如月ミキでほぼ完結してしまう。
もうあまりに偏執的なほどに狭いよ。ここでけっこう好みが分かれるかもしれない。

個人的にはかなり楽しませてもらった。
俳優陣の持ち味がよく出てて、脚本も独創的かつ非常に練られていた。人が5人しかいない上に舞台が動かなくてごまかしが効かないからこそ、この映画の良さがはっきりと見えたと思う。

まずはコメディパート。5人とも役割分担がしっかりとしててというか、誰もかぶることなくそれぞれの良さを相乗しあってて笑わせてもらいました。良質などたばたコメディ。
特に塚地と香川照之が良かった。塚地ってつくづく貴重なキャラクター俳優だなと思う。日本は二枚目や渋い男はいっぱいいるけど、塚地みたいなタイプはなかなかいない。ほほをぶつコントは懐かしかった笑。
香川照之はもう言うことないですね。何をやっても安心して見れるし、はまり役になりそうな安定感。

そしてどんでん返し、勘違い連発のストーリー。あまりにどんでん返しが過ぎると、またか、で終わってしまう所を上手く見せてくれた。やはりテンポが良いのとコメディが間に挟まれるのがいいのかな。中盤までの塚地はまさに清涼剤だったよ。
上に書いたようにあまりに全体的に狭いからどうしてもそこが気になってくるんだけど、あくまで彼らがたどり着いたのは彼らだけの真実だから別にいいのだ。そう、今や真実は誰にも分からない。キサラギは密室推理劇であって、密室妄想劇でもあるのだから。

正直最初に見た時、ラストの家庭用プラネタリウムのシーンだけはちょっとな…と思わなくもなかった。恐らくここにこの映画全体から感じる”不謹慎”が集約されている。でもこれって意図してかどうかは分からないけど、アイドル好きに対する強烈な皮肉なのかもしれない。
彼らはあくまで幻想を見ている。身内でさえもそうだ。
「ミキは幸せだったのかな?」「そうに決まってるよ」
そうだったのかな?と見てるこちらとしては疑問に感じてしまう所。だってけっこう滑稽で悲惨なんだけど。
でも彼らは現実を見ようとはしない。しかし偶像だからこそ彼らは如月ミキに救われているのだ。
これは恐らく佐藤祐市のアイドル観。ただ、本当にアイドル好きの人が見たときにこれは相当痛いんじゃないだろうか。私は興味深く見れたにしろね。
ここのアイドルとは、的な考えや真実は人によってかなり見方が違ってくると思う。美しく見る人も、嫌悪感を感じる人も色々いるだろう。そういう意味でもつくづくおもしろい。

そぎ落とされた舞台だからこそ、脚本の妙と俳優の実力を見ることが出来た傑作。なかなかこんな映画は見れない。出会えて良かった。
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