雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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ミラー流マッチョイズム『300』

大味すぎるかなぁ…。

B003OTDYPW300〈スリーハンドレッド〉 [DVD]
フランク・ミラー
ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-07-14

by G-Tools
★★



フランク・ミラーのアメコミ原作、スパルタの精鋭300人vsペルシア軍100万の激突!

以前見たのは修学旅行で飛行機に乗った時だった。英語音声であんまり聞き取れなかったのだけど、内容は何となく分かった。
今回原作を見た上でもう一度字幕で見るとどうなのかなと思って借りてみた。あんまり印象は変わらず。そんな映画です。

アラン・ムーアは300(原作の方)の歴史考証の適当さや同性愛っぽさを批判している。フロム・ヘルで偏執的なまで完璧に仕事した人だからね、気持ちは分かる。
ただそもそも衣装からしてスパルタ軍ってあんな裸パンツにマントではないし、突っ込んだら際限はないわけで、これはミラー流マッチョイズムを楽しむ映画と見るべきだと思う。まあマッチョイズムは同性愛っぽさに通ずるかもしれないが。
でも自分がペルシアの人だったらその適当な描写と何よりこれ程まで一方的に悪者とされていることにぶち切れることは間違いない。そういう意味でもミラーはめっちゃいい加減。

フランク・ミラーはよく日本好きと言われる。ただ彼が好きな作品に挙げているのは子連れ狼や黒澤映画で、日本というより侍が気に入っているのだろう。それが高じてRONINを書き上げたり、よく作中で出てくる忍者のようなやつら(300にも登場した)にもその影響は見て取れる。
300に感じられるのはいわゆる武士の精神性、向こう傷を誇りとする戦いの美学、滅びの美学。別にこれらが全て日本の影響だよなんて言うつもりはないけど、ルーツの一つではあるかもしれない。

そういうのが好きな人にはたまらんだろうなとは思うし、考えるより感じるタイプの映画だから色々言ってもしょうがないんだけど、見せ方が大味すぎるかなぁ。
ミラーの男の美学は好きなのよ。ただデアデビルにしろダークナイト・リターンズにしろ工夫や構成が練られた上で男の美学を楽しんだわけで、300に関してはちょっと違った感じがする。

もう一つの見所としてはその映像美。確かに美しかったのだけど、良くも悪くもアメコミ原作を意識しすぎじゃないかと。背景や構図が頻繁に同一だったり、そもそも背景が絵なわけで個人的にはあまり好みではなかった。
男と男が存分にぶつかり合った戦闘シーンは素直に楽しんだ。が、そもそも話に乗り切れてなかったからかそれほど印象には残らず。うーん…。

映画もアメコミもこの作品に関しては今ひとつ楽しめなかった。
フランク・ミラーもアラン・ムーアも近年はオリジナルが中心だけど、ミラーさんは昔の作品の方が総じて良い気がするなぁ。偏りすぎて人を選ぶような。
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