雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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運命の出会いって何だろう『運命じゃない人』

日本映画って脚本凝ってるものが多いよねぇ。おもしろかったです。

運命じゃない人(内田けんじ)

★★★★



ここでいう脚本が凝っているというのは技巧的なという意味で、それはやり過ぎてしまうと映画の本質をぼやけさせてしまう類のものだと思う。
個人的に似た構成であってもバンテージ・ポイントまでくると行き過ぎと感じたのだけど、運命じゃない人はバランスが上手く取れていた。

第1部は宮田武。前の彼女と別れて意気消沈していた彼であったが、友人の神田勇介から急ぎの呼び出しを受けてレストランへ向かう。そこで神田が宮田のためにナンパした女性、桑田真紀は婚約者と別れてこちらもまた意気消沈していた。共に食事することになった彼らだが、神田は急な仕事ということで帰ってしまい二人きりになって…。
この第1部の裏で起こっていたことが、第2部と第3部では違った視点で語られる3部構成の映画になっている。1部では宮田、2部では神田、3部ではまた異なる人物から見た一夜の物語。

1部は宮田と桑田のかなり不器用な恋愛が描かれているように思える。何気に私はこれ単体でも好きだったりする。全くスムーズに進まない、噛み合わない2人の会話が新鮮で楽しかった。こんな出会いも悪くないなぁなんて思ってると2部でまあぶち壊し笑。そんな映画じゃなかったのね。
2部と3部でその裏、裏の裏が明かされていって、これがまたよく出来ていた。1部で感じていた微妙な違和感の正体が見えてくる。180°反対の印象になったりもする。

そういう主観の転換と解釈の違いを巧い脚本で見せてくれて、それだけでも十分おもしろかった。人間が如何に自分の主観でしか物事を見れていないかって話ですね。

キャスティングも良かった。邦画はそこまで詳しくないから、中々判断しにくいけど皆さん実力ある人ばかりのように思う。
とっぽい宮田くん、濃くてねちっこいしゃべりの神田、何か可哀想な桑田、魔性の女あゆみ、ヤクザが面子というのを痛いほど理解させてくれた組長浅井、みんな味があってもう大好き。
特に神田さん最高です。神田の電話番号についての名演説、そしてヤクザ論笑。しかしそんなひょうひょうとした余裕のある雰囲気も後半に行くにつれてまた違ったように見えてくるのがこの映画。

最後の結末も興味深かった。私は運命の出会い的なものに対する皮肉かなと思ったのだけど、どうだろう。ここまで色んな人や事件がかみ合って2人は出会った。でもそれが運命かどうかは結果次第じゃないか?、なんてね。
まあ結局運命じゃない人なのかは分からないわけだけど、だからこそブラックな視線だなと思うのだ。

そんなスパイスがありつつも、凝った展開を楽しめる傑作だった。しかし2回見るとお腹いっぱいになりそうな映画だね。
時間も短いし、内容的にも軽いので気軽に見れます。おすすめです。
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