雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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I, Vampire : 「Tainted Love」「Rise of the Vampires」

New52の吸血鬼もの。我は吸血鬼。

I, Vampire Vol. 1: Tainted Love (The New 52)I, Vampire Vol. 2: Rise of the Vampires (The New 52)
★★★


 
 New52のDark枠のシリーズの一つ。このI, Vampireはあんまり年末のランキングなんかに顔出しているわけではなくて、でもNew52の隠れた傑作なんて感想をけっこう見たので好きな人はかなりハマっちゃうんでしょう。でも#19で打ち切りになっちゃったので局所的な人気だったのかどうなのか。
 ちなみに比較対象に必ずと言っていいほどトワイライトが出てて、しかもパッと見た感じはトワイライトみたいみたいだけど全然違うよ!的な後ろ向きな比較が大概だったので、やっぱりあちらではトワイライトのヒットは半端ないのだななどと思った。ちなみに私は一作目は見たような気がするという曖昧な記憶。アンダーワールドと頭の中でごっちゃになってるんだよね。

IB2.jpg

 アンドリュー・ベネットは600年間生きながらえてきた強力な力を持つヴァンパイア。ベネットは400年間に渡って彼と同種である吸血鬼を狩り続け、その長き時を彼が転化させた吸血鬼であるメアリーと共に人の世に隠れ住みながら暮らしてきた。

IB1.jpg

 しかし、メアリーは人間の目を潜んで生きることに不満を募らせていた。恐怖と抑圧の中で生きることに疲れ果てていた。メアリーはヴァンパイア軍団を組織し蜂起、世界を乗っ取ろうとする。「今日、私たちは人間に対して聖戦を開始する。私たちの多くは死ぬだろう。そしてより多くの人間たちが。私たちは地球を受け継ぐはずだった。でも私たちの代わりに異星人や仮面をつけた男たちが世界を盗んだのだ。」…うむ、そうかもね。

IB3.png

 ベネットは旧友のジョン、そして偶然出会ったヴァンパイアハンターの少女ティグと共にメアリーと立ち向かうことになる。決戦の舞台はゴッサム、となると当然この男も出てこないわけがない。というわけでバットマンとの共闘を経て物語は思いもよらぬ方向に向かっていくのだけれども…。

 うん、英語が簡単ってのもあって非常にさくさく読めて楽しかった。しかしこんなに軽く読めてしまっていいのかという違和感もあって。何百年も生きてきた吸血鬼だったり、何百年も愛し合ってきた恋人同士だったり、そして時ここに至っての吸血鬼の一斉蜂起だったり、なんかすごく重みのあるはずの出来事がさっくりと2話くらいに収められちゃうんだよね。
 バットマンやスーパーマンはやっぱり歴史があるタイトルだから自然重みがあるのだけれど、残念ながらI, Vampireはそういうタイトルじゃない。なのにバットマンらを超える歴史がさくっと作中で組み立てられてしまう。というわけでキャラクターも、出来事も、起こっていることがあんまりにも軽い。

 まあ何が起こってもけっこうあっさりなかった感じになったり、洒落にならないことをやってるメアリーに対してもそんなにベネットさんが真剣に怒ってるようでもなく、多分この軽さはある程度意識してやってるのかもなって気はする。2巻のヘルシング登場なんて笑ったもんな。あんなに投げやりにヘルシングを使うとは…。絶対ヴァンパイアvsゾンビをやりたかっただけだよあんなの笑。
 バットマン、JLDとの共闘、そしてヴァン・ヘルシングと、物語の目先がどんどん変わってド派手な戦闘と展開でぐわぁーと進んでいくので読み手としてはとっても楽しい。そして事態の収拾法も何もかも非常に軽いというのは一貫してて。だって支配権を握ったヴァンパイア軍団に不満をぶちまけられ、メアリーにあなた何か先の方策考えてるんでしょうね?と聞かれたベネットさんの答えが「もちろんだ。文句のある奴はかかってこい」なんだからマジになって読むコミックじゃないのだ。おかげでグイグイ引き込まれるわけではないんだけど、深く考えずに感じて読んでくアメコミも新鮮で中々いいねと思った。

 またアートも格好良いもんなあ。吸血鬼の能力である人狼や狼に姿を変えたり、霧となって姿を消したりというアクションがまた絵柄的にすごく映える。凄惨で、ダークで、美しくて、直感的に読んでくこのタイトルに最高にマッチしてた。現在グリーンアローのアートを担当している人だけど、あちらも良い感じ。次巻完結なので、楽しみに待ちます。キャンセルされたのは少し悲しいけど、あんまり長く続けてもなあって感じなので3巻ってのはちょうどいいんじゃないでしょうか。
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