雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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Gotham is …『バットマン:梟の法廷』

梟の法廷と変愛小説集の話など。

4796871411バットマン:梟の法廷(THE NEW 52!) (ShoPro Books)
スコット・シュナイダー グレッグ・カプロ
小学館集英社プロダクション 2013-01-30

by G-Tools
★★★★★


 
 私が読んだのは原書の方。多分邦訳出るだろうと思ったけど、やっぱり出ました。原書のハードカバーの値段と同じくらいだから小プロの価格設定は良心的だよね。梟関連のタイインのTPBが今月出るんだけど、けっこう遅れそうな邦訳を待つか悩み所。ジャスティス・リーグにしろ現在進行形のタイトルは原書の2ヶ月後くらいにポンと出してくれたらいいんだけどなあ。
 で、この「梟の法廷」はめっぽう面白いので、モリソンのバットマンに食傷気味だった私のような人にも本当におすすめ。元々NEW52の中でも売上も良く、かつCBR等の年末のランキング企画でもアニマルマンやバットウーマン等と並んで高い評価を得ていた大本命中の大本命タイトルなわけで。
 
 ゴッサムの裏に遥か昔から潜んでいたという「梟の法廷」。ゴッサムの子供たちを怖がらせるおとぎ話とされていた存在が徐々に姿を現し、バットマンを脅かしていくというのが大まかな物語。
 ブルースやディックの出生とも絡めながらバットマンが梟の法廷に追い詰められていく展開はスリリングでめちゃくちゃ面白い。バットマンのローグギャラリー総出演、そして“Gotham is …."の…に入る言葉とは何ぞやという第一話から、この新たなる敵につながっていくのがまた上手いよなあ。ゴッサムはバットマンの街のはずだったのだ。でももはやそうじゃない。私達が知るゴッサムじゃあないのだ。リランチとはいえバットマン誌は概ね前の設定を引きずっているんだけど、New52の1冊目ということで今までの流れを知らなくても別に問題はないしカプロの少しカートゥーン調のアートも素晴らしく格好良い。バットマンはもういいよって人もこれはぜひぜひ。
 
 後ついでにスコット・スナイダーについて少し。 

 私がスナイダーの作品を読んだのはこのバットマンが初めてではなくて…。実はスナイダーのデビュー作はコミックではなくて「Voodoo Heart」という奇妙な小説を集めた作品集なんだけど、岸本佐知子の変愛小説集シリーズに1編ずつ収録されている短編を読んだことがあった。

変愛小説集変愛小説集2

 収録されているのは飛行船に乗って去ってしまった恋人をひたすら車で追いかけ続ける「ブルー・ヨーデル」という奇妙なお話と、彼女を愛しているがゆえに現れる狂気と絶対にうまくいかない純愛を描いた「ヴードゥー・ハート」。この作品集自体、印象的な短編ぞろいの名アンソロジーなんだけど、その中でもスコット・スナイダーの名前は気に入っていたので覚えていた。で、名前が同じだったので一応チェックしてみたら何とその後コミックの方に活躍の場を移したということ。
 「Voodoo Heart」はあちらでも話題になった短編集で、またS・キングが非常に気に入っていたらしい。それがその後のアメリカン・ヴァンパイアの1巻にキングが参加するきっかけになったというのはありそうな話。しかし現在小説を書いていないようなのはやっぱり残念だよなあ。アメコミのライターで小説家でもある人、またはその逆というのはニール・ゲイマン、グレッグ・ルッカ、ジョー・ヒルのように珍しくはないのでいつかまた小説も書いてくれるのいいのだけど。

 こんなきっかけもあって、スワンプシングやアメリカン・ヴァンパイアにも手を出してみたんだけどどちらもバットマンに負けないくらい面白いんだこれが。またジョー・ヒルやスコット・スナイダーの作品を読んでいると、すごくおれらの作家だって感じがするんだよなあ。誰が読んでも面白いものを書けるんだけど、特にホラーとかSFとかアメコミに夢中になってるボンクラな人たちには至福の体験をさせてくれる。
 とりあえず、邦訳の出ている「変愛小説集」と「バットマン:梟の法廷」はどちらもおすすめ。わりかし片方しか読んでないって人も多いと思うので、そういう方はもう片方もぜひぜひ。いや本当にどちらもめちゃくちゃ面白いから!
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