雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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2012 漫画ベスト10&海外コミックベスト5

今年読んだ漫画&海外邦訳コミックの中で個人的なベスト10とベスト5。
基本的には今年連載開始・完結のものを優先的に選んでみた。
大奥、青い花、血界戦線、エリア51、WOMBS、星屑ニーナ、海街diaryなんて継続しているシリーズの中でも際立ってたと感じた作品は多いのだけれども。
けっこう適当にランキングしてるのであまり細かい所はお気になさらず見てやってください。



10位
4091886094I KILL GIANTS (IKKI COMIX)
ケン ニイムラ
小学館 2012-11-30

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小学館のIKKIレーベルから刊行されたあちらの年頃の妄想少女物語。
彼女の妄想の背後にあったものが明らかとなり、そして少女は巨人を打ち倒す。
痛い厨二病少女だと思っていたら、読み終わった時にはちょっとだけ大人になったバーバラが最高に愛おしくなっちゃていた。
こういう少年少女の妄想が具体化する物語は主に児童文学の範疇な気がするのだけれど、これは確かに今読むべきだし、漫画でしか読めない。
ケン・ニイムラの漫画的ともアメコミ的とも言い難い可愛らしい絵柄も素敵。
今度IKKIで連載開始予定だそうなので、そちらも楽しみ。

9位
4047284084九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)
九井諒子
エンターブレイン 2012-10-15

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去年ブレイクした九井諒子の短編集。
とにかくこの人の世界観は愚直で誠実というのは変わっていなくて。
その中で、絵の描き分けだったり線へのこだわりだったりというこの作家さんの良さをより気づかせてくれた。
そういう意味では、前作は個人的にはやっぱり感覚が合わなかったんだろう。
多分作風自体はあまり変わってないんだろうけど、より周波数を広げてくれた感じ。
特に「金なし白祿」なんて九井諒子しか作れないよなあ。
前作が苦手だった人もぜひ。

8位
4091845991ぼくらのフンカ祭 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
真造 圭伍
小学館 2012-07-30

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めちゃくちゃ面白くて切ない青春漫画。
登場人物が羨ましくなってしまう青春漫画なんて星の数ほどあるけれども、自分の青春を肯定的に思い出させてくれる漫画なんて貴重すぎるよ本当。
あの時馬鹿やった記憶が頭の中に蘇ってくるもんなあ、そして今はそんなことできないし。
ただ「このマンガを読め!」でも熱く語られていたように、やっぱり私の中でも森山中を超えたかというとそうではなかったというのが正直な所で。
これからもっとすごい漫画を生み出してくれるのを期待しています。

7位
4087824756猟犬探偵 2 サイド・キック (グランドジャンプ愛蔵版)
谷口 ジロー 稲見 一良
集英社 2012-12-19

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ついこの間2巻で完結しましたね。
谷口ジローに犬とハードボイルドを描かせればそりゃあ間違いはないわけで。
内面は荒れ狂ってても、悩んでいても、さらりと依頼をこなした上で好意を置いていく竜門は実に格好良い。
そして動物や山を始めとした自然描写からは底知れない活力が伝わってくる。
2巻だって良かったけれども、やっぱりセントー・メリーのリボンが素晴らしかったよなあ。
しかし竜門とジョーにこれで会えなくなるのは本当にもったいない。
いつか続きを描いてくれると嬉しいのだけれども。

6位
4253232485死人の声をきくがよい (チャンピオンREDコミックス)
ひよどり祥子
秋田書店 2012-08-20

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伊藤潤二や諸星大二郎の系譜を継ぐ正統派ホラー漫画。
ストーリー的にはあんまり新しいとは思えなくて、和洋問わず色んなテイストが混ざってる感じ。
ただその混ぜ方がめちゃくちゃセンス抜群。
墨っぽくてじとじとした絵柄なのにどこかメルヘンだったり、グロイのにどこかユーモラスだったり。
キャラクターもどことなく可笑しいよなあ。
そんなこんなで王道なホラーに安心しながらも、飽き飽きすることなく本当に楽しく読める。
あと何といっても女の子が可愛い。
そこそこ話題になっている気もするのだけれど、2巻がまだ怪しいようなので皆さん応援しましょう。
ホラー好きはぜひぜひ。

5位
4047279951うさぎのヨシオ (ビームコミックス)
近藤聡乃
エンターブレイン 2012-04-14

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近藤聡乃の新境地。
ガロの本流にいる印象のあったこの人がこんな四コマを描くとは…。
高野文子でいうラッキー嬢ちゃん的な作品になるといいなんてことをおっしゃてたけれども、本当にその通りの作品だよなあ。
美しい線と可愛らしいキャラクターによって織り成されていくうさぎのヨシオの漫画道。
漫画愛に満ちている一方で、さらにその裏にはヨシオの、ひいては近藤聡乃の苦悩もお洒落にちらりと見せてくれる。
もともと天才と形容されるような才気びんびんな人だけれども、こんなひたすら分かりやすくて楽しい漫画も描けるんだから凄い。
また会話が不思議に心地いいんだ。

4位
4253217168空が灰色だから 2 (少年チャンピオン・コミックス)
阿部 共実
秋田書店 2012-07-06

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十代の少年少女たちのオムニバス連作短編シリーズ。
萌え系というのか可愛らしい絵柄とは裏腹に、心底物語の先が読めないのが面白い。
心をぐさりと抉ってきたり、ほろりとさせられたり、もにょもにょしたり、笑えたり…ホラーや奇想から王道の青春物語まで作風の幅広さがとにかく凄い。
そしてまた出発点と着地点の乖離が尋常じゃないもの。
この漫画体験は今年読んだ中でも一番新鮮だったかもしれないなあ。
週刊連載のさらに短いページ数でここまでのものを作れるんだからとんでもないよ。
短編好きはマスト!
今度出るという短編集も楽しみにしてます。

3位
4778321642ウツボラ(2)(完) (エフコミック) (エフコミックス)
中村 明日美子
太田出版 2012-05-17

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完結を記念して。
1巻を読んだ時には、ファム・ファタールものかと思っていて。
どこまでも堕ちていく、溺れていく男と女なんて耽美な作品になるんじゃないかと思っていた。
そのくらい中村明日美子の絵は美しかったし、物語は魅力的な謎に彩られていた。
2巻に至って、強まっていくのはミステリー色。
複雑に交錯する謎が紐解かれていくのとは対照的に、謎の女の耽美さと虚飾はどんどん剥がれていく。
その底に残ったものを見れただけで、この完結巻を待っていた甲斐はあったよなあ。
作家の業と女の業と、心底鳥肌が立った。
願わくば「呼出し一」も近いうちに再開してくれるといいのだけれど…。

2位
4063871665変身のニュース (モーニング KC)
宮崎 夏次系
講談社 2012-11-22

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今年新しく出てきた人で一番鮮烈だった。
とにかく理不尽な話が不安定な絵によって語られる。
宮崎夏次系の凄みは絵と物語が不可分な漫画を描いているということで。
ぎりぎり形を保っていた世界がぐにゅんと崩れ落ちる瞬間を鮮烈に切り取ってみせる。
サブカルチックに見えるけれど、今年一番情熱的な漫画だったことは間違いない。
今長編連載しているそうなので、そちらは果たしてどうなっていくんだろう。

1位
4091885772羣青 下 (IKKI COMIX)
中村 珍
小学館 2012-05-30

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完結を記念して。
以前書きたいことは全部書いたのだけれど、本当にどんな人生送ってたらこんな漫画描けるんだろう。
人間が絶望的なほどにすれ違い続けることしか出来ないことを描き尽くした上で、あんな結末に至るんだから。
どこまでも泥まみれだからこそ純粋なものが輝いて見えた。
実際めちゃくちゃ読むのに体力消耗するんだよなあこの漫画。
下巻なんて文字数は漫画としては破格に多いし。
でも「知り合わなきゃ、絶対幸せだったのに…」に連なる台詞を聞けたこと、そして最後の1ページを読めただけでこの漫画を読めて本当に良かったと思う。

続いて海外邦訳コミックのベスト5

5位
4796871403ジャスティス・リーグ:誕生(THE NEW 52!) (ShoPro Books)
ジェフ・ジョーンズ ジム・リー
小学館集英社プロダクション 2012-12-15

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今年はジェフ・ジョーンズのグリーンランタンを読みまくっていた年だったなあ。
この人は王道のヒーロー活劇を得意としている人で、風呂敷の広げ方がとにかく上手い。
グリーンランタンのユニバースを広げ続けているように、ジャスティス・リーグもそんな期待感にわくわくさせてくれる。
この「誕生」では文字通り、ジャスティス・リーグのオリジンを描いているのだけれども、ヒーロー同士のごたごたからの結束という流れは王道ながらも実に熱い展開だった。
アベンジャーズと違ってキャップ的な中心人物がいない上に、JLの魂たるジョン・ジョンズをあえて外したジェフジョンの物語がどういう風に拡大して行くのか本当に楽しみ。
後何といってもハルとブルースのキャラクターが良いやね。
ジェフジョンがライターやってるとスーパーマンの影が薄くなって、この二人の絡みが押し出されることが多い気がする。
「ブルース・ウェインって誰だよ!?」には死ぬほど笑った。

4位
4864101590ムチャチョ―ある少年の革命 (EURO MANGA COLLECTION)
エマニュエル・ルパージュ 大西愛子
飛鳥新社 2012-04-10

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ページを開くごとに色彩を変える美しいアート。
勢いを増すニガラグアの内戦とその中で泥を噛み続ける青年。
罪と同性愛という背徳感がきっかけになって、ゲリラ活動に参加したムチャチョ(坊やの意)の行く末とは…。
肉厚な物語とアートを楽しめる素晴らしいバンド・デシネだった。
ニガラグア内戦を描いただけではなく、一人の青年の成長物語としても超一級のエンタメってことは間違いない。
日本人にも読みやすい作品だと思うのでおすすめ。

3位
4864720355Habibi I [日本語版]
クレイグ・トンプソン 風間賢二
ティー・オーエンタテインメント 2012-05-25

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濃厚な神秘と魔術と幻想に満ちたアラビア世界のイメージの奔流に目がくらむ。
これはそんな世界で利用され続け、地を這い続ける二人のラブストーリー。
どこまでも肉欲にまみれた愛と精神的なつながりとしての愛と。
最後には、紙の上に視覚化されたって言って良いくらいの愛が溢れ出す。
絶対にこんなラブストーリーはコミックでしか読めないよなあ。
本当に濃厚な漫画体験でした。

2位
4864101450ウォーキング・デッド2
ロバート・カークマン 風間賢二
飛鳥新社 2012-02-24

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今年ドラマが日本でも話題になったウォーキング・デッド。
ドラマに引っ張られてか、原作の方も3巻まで出ましたよ!すごい!
とにかくこのゾンビドラマは先が読めない。
どこに落とし穴があるのかもさっぱり分からない。
物語が収束していく雰囲気は全くなく、ただただ絶望しながらも歩き続ける彼ら。
そんな彼らを眺めているのは、不謹慎だけれどもめちゃくちゃ面白い。
だってこんな新世界に生きる人間たちの、心底先が読めない物語なんて読んだことがないよ。
是非日本語で4巻を読める日を待ってます。
ほら、ドラマS3の後半が始まったあたりとかどうですかね。

1位
4796871322闇の国々II (ShoPro Books)
ブノワ・ペータース フランソワ・スクイテン
小学館集英社プロダクション 2012-10-31

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去年刊行の1巻と併せて。
多分今年一番話題になったバンド・デシネ。
ベデ好き以外にも、SF・幻想文学好きの間で密かに話題になってた感じ。
大森望さんも今年のベスト5に推してたのを見ました。
スクイテンの美しい線画とぶっとんだ空間描写はそれだけで楽しい。
傾いた少女とか、どんどん増殖していく立方体とか…特異なビジュアルイメージは脳から離れないよ!
またペータースの深い知識に裏打ちされた幻想的なストーリーは、物語が進めば進むほど不思議なイメージにとらわれる。
何というか、都市同士が有機的に絡み合って生きている一個の生物のような世界が頭に広がっていく。
今まで体験したことのない感覚だった。
めちゃくちゃ癖になる。
来年は全四巻で闇の国々シリーズが刊行されて、さらにスクイテンの作品集もということで、スクイテン&ペータースイヤーとなりそうです。

ということでこんな感じのランキングでした。
今年もたくさん面白い漫画を読んだなあ。
個人的に今年初めて読んだ漫画家としては、高橋葉介やもりもと崇が印象的。
もりもと崇は新作描いてくれると良いのだけれど…。
また本格的にアメコミ原書を読み出した一年でもありました。
ジェフジョンのグリーンランタン、ルッカとブルベイカーのゴッサム・セントラル、ジェフ・スミスのボーンあたりがめちゃくちゃ面白かった。
今年の作品だとスコット・スナイダーやジェフ・レミアの作品がお気に入り。
来年はホラーをもっと読みたいと思ってます。

では最後の方はけっこう更新少なめになってしまいましたが、来年はもうちょい頑張っていきたいと思います。
来年も面白い漫画にたくさん出会えることを楽しみにしてます。
では皆さん、良いお年を!
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