雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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Flash: Rebirth

世界最速の男が帰ってきた!

1401230016Flash: Rebirth (Flash (Graphic Novels))
Geoff Johns Ethan Van Sciver
DC Comics 2011-05-03

by G-Tools
★★★★


 
 フラッシュポイントが非常におもしろかったので、直接FPにつながるというフラッシュ:リバースからのジェフ・ジョーンズのシリーズを読んでみようかと思った次第。TPBで3巻分とそんなに長くもないし、何より安心のジェフジョンなわけで。期待に違わない素晴らしい作品でした。
 
 2代目フラッシュ、バリー・アレンの復活を描いたこのフラッシュ:リバース。ジェフ・ジョーンズとイーサン・ヴァン・スカイバーのタッグということで、GLのそれと同様の試みであるというのは何となく分かると思う。ただ実際にバリーがスピードフォースから帰還を果たしたのは直前のクロスオーバーイベントであるファイナル・クライシスにおいてではあるのだけれども…。死んでもいつの間にか生き返るアメコミ界において、このバリーの死はガチだったらしい。そういう意味では、長年のファンにとっては感動なり怒りなりあるのかもしれないけれど、ここ数年でアメコミ読み出した私にとってはハルの時と同様にそんなに感慨はなかったりする。
 
 バリーの経歴に詳しくない人は虹裏アメコミWIKIを参照(→)。ちなみにここらへんのバリーの大まかな復活までに至るまでの人生の要約というのは、このバリーの再出発であるリバースにおいて上手く物語の一部として違和感なく合間合間に語られていく。なので初めてフラッシュを読んだ私みたいな人間にとっては、非常に親切な作りになっていると思う。バリーだけではなく、その他のスピードフォース関連のフラッシュファミリーについてもある程度理解できるしね。

 輝かしい帰還を果たした2代目フラッシュ、バリー・アレン。かつて世界を救った英雄の復活にセントラルシティは沸き立ち、またアメリカの各地でセレモニーが開かれようとしていた。しかし当のバリーの様子がどうにもおかしい。6年間の空白に、変化した街の様子に、仲間との疎外感に、彼は焦っていた。そんな時、スピードフォースに閉じ込められていたはずのサヴィターが突如復活して現れる。サヴィターを追いかけるバリーであったが、サヴィターに手を触れた瞬間彼は朽ち果ててしまうのだった。果たしてバリーに何が起こっているのか…。

 バリーさん再出発のミニシリーズということで…。しかしジェフ・ジョーンズの手際はやっぱりすごいね。このTPB一冊でジェフジョンは、バリーのこれまでの人生を再構成し、彼の人間的魅力を存分に発揮させ、さらにはフラッシュポイントへの道筋をつけておくなんて何とも欲張りなことをさらっとやってしまう。

「彼はいつも目を合わせてしゃべった。彼は決して怒鳴ることがなかった。彼は絶対にがっかりしたなんて言わなかった。世界最速の男なのに、彼は驚くほど忍耐強かったんだ。」
「フラッシュの弱点はクリプトナイトでも黄色でもない。僕たちは孤独から抜け出さなければいけない。僕たちは速度を落とさないといけないんだ。」

 セントラルシティは速さが尊ばれる街だ。しかしバリーはそんな速さについていくことは出来なかった。仕事には遅刻し、誰よりも遅くまでオフィスに残った。そしてフラッシュが世界最速のヒーローであるにも関わらず、バリーがみんなに愛されていた所以は彼が立ち止まって考えられる人間だったからなのだ。しかし帰還したバリーは気が急くあまり大事なものに気が付かない。速度を落とし、立ち止まることが出来ない。彼はその“速さ”ゆえにこの作品において手ひどい失敗をやらかしてしまう。
 要はこのフラッシュ:リバースとは、世界最速のヒーローがその魅力である“遅さ”を取り戻すまでの物語だ。妻であるアイリスやフラッシュファミリーのような、家族の大切さに気付くまでの物語だ。だからこそフラッシュファミリーが勢ぞろいする場面は最高に熱いし、アイリスと抱擁する場面には涙がこぼれた。

 ジェフ・ジョーンズはフラッシュではなくて、“バリー”の帰還を完璧に描ききった。この人にそのヒーローの本質的な魅力を描かせると右に出る者はいない気がするよ。世界最速のヒーローは、その遅さゆえに魅力的だったのだ。シビれるなぁ…。ということで、もうバリー・アレンのファンになってしまった次第。フラッシュポイントまでどうつながっていくのかというのも実に楽しみな所です。

雑感
・バリーに比べてバートのこの扱いの悪さは…w
・黒歴史だとか言われる短命だった四代目フラッシュの闇が思い起こされるなあ
・タイタンズの師匠たちの話題になった時のディックが物悲しいw
 レッドアロー「お前の師匠がお前にアイスを買ったりキャンプに連れて行ったりしてくれてる時に、おれはグリーンアローに青春が担うべき環境と政治への責任を教え込まれたよ」
 ワンダーガール「ダイアナはいつも男の子たちに近づかないよう言ってたわ」
 ナイトウィング「君はラッキーだよ、ウォリー」
・スーパーマンとのかけっこに負けた時のことを「あれはチャリティーだったのさ」で済ませるバリーが素敵
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