雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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Green Lantern: Tales of the Sinestro Corps

シネストロ・コァ・ウォーの副読本として、そして私みたいなライトなアメコミファンのためにもありがたいコミック。

1401223265Green Lantern: Tales of the Sinestro Corps SC (Green Lantern (Graphic Novels))
Various
DC Comics 2009-06-30

by G-Tools
★★★


 
 シネストロ・コァ・ウォーは単体で読んでも問題なく楽しめる快作というのはもちろん。ただこのテイルズ・オブ・ザ・シネストロ・コァをセットで読めばより細部が分かっておもしろい。正直カイルやプライム関連の話はこれを読まないと分からない部分もあったり…。粒の揃った短編揃いなので、シネストロ戦争が気に入った方にはおすすめしたい作品集。
 おまけのミニシリーズも多く、時系列はばらばらなので一度シネストロ戦争を読んでからこちらを読むといいだろう。プライムやサイボーグ・スーパーマンのオリジンが描かれていて、さらに「Secret Files」というグリーンランタンメンバーの簡単な紹介まで付いているので、私みたいなライトなアメコミファンには中々に親切な作り。

 以下各短編の簡単な紹介と感想。

・Despotellis Spreads Fear
・Never Alone Again
・The Fear Within
 シネストロ・コァのメンバーは各々の恐怖を広めるやり方を身につけなければならない。新兵教育のために惑星クワードへ召還されたアモン=サー。シネストロ・コァの全てを収めたブックの管理人であるリサ=ドラクはアモンへ、コァの隊員がどのように恐怖を広めていくのかを語っていく。
 病原体であるデスポテリス、猛獣を立体化して操るカル・シル、獲物を見つけるために何百年も殻の中に閉じこもり続けるベドヴィアンという本編でも登場した3人が描かれる。ジェフ・ジョーンズとデイブ・ギボンズという豪華コンビによるそれぞれ6ページの掌編。さすがシネストロ・コァーだけあってホラー調で実に好み。おどろおどろしいがさくっと読めるのも良い。

・The Greatest Once,The Greatest Again
 同じくリサ・ドラクによって語られるシネストロの6ページの掌編なのだけれども…。シークレットオリジンの原型といった趣きであり、同作を読んでいれば正直見所は少ない。ギボンズのアートは好きなのでまあこれはこれで。

・Fearful Symmetry
 本編でパララックスに乗っ取られたカイルの精神世界におけるお話。母親が持っていた迷子の少年の絵に絡んだストーリーであり、恐らく本編だけだと一番消化不良になってしまうのがこれ。これまでカイル期のグリーンランタンを読んだことがないだけに興味深かった。
 展開は読めても、絵を上手く使ったラストがたまらない。これはもはや卑怯! じーんと来ないわけがないよ。

・Death of A Cyborg
 サイボーグ・スーパーマンのオリジンがまとめられた短編であり、それを受けての彼の今回の戦争での目的が明かされる。正直一つの話としての質は高くない。ただこれを読んでもう一度本編を読むと、「Green Lanterns.Thank You.」とその後の展開がちょっと切ない。

・Into The Sun
 スーパーマン・プライムの簡単なオリジンと地球ヒーローvsプライムという何とも壮絶な戦いが並行して語られる。本編でいつの間にか上半身裸になってたのはこういう訳。
 何とも言えない最強っぷりと何とも言えない嫌われっぷりが実に最高で楽しい。本編でもやりたい放題やってたなぁ。パワーガールにヒートビジョンで股間付近を狙われながら「スーパーガール・プライムにしてやるわ」なんて言われたら泣くよそりゃ…笑。しかしさすがジェフ・ジョーンズということで、プライムの泣き言は秀逸な名シーン。これは泣ける。

・Fear Is a Baby’s Cry!
 捕虜となったリサ・ドラクがGLの夫婦に語るクリブというシネストロ・コァの隊員の物語。以前と同じく6ページの掌編。Rage of the Red Ranternsでも名前が出ていたので恐らくGLC誌の方で再登場するのだろうか。
 この作品集の中でも随一の傑作。古典的な怪奇短編小説を思わせる赤ん坊さらいの化け物イエローランタンがグリーンランタンを恐怖させるおぞましい方法、そしてリサ・ドラクがこの物語を話した夫婦ランタンの連れ合いもまた妊娠しているのだ…。植えつけられた恐怖の先に恐ろしい結末がうっすら見えて思わず震えた。

・Ion The Ultimate Lantern
 イオンを引き継いだソダムが元イオンであるカイルと戦いを通して交流を深めるお話。悪くはないんだけど、他と比べると印象が薄い。話のつなぎとしては必要な話なのかな。

 ついでにシークレットオリジンを読み直したので少し書いておく。

4863323395グリーンランタン:シークレットオリジン
ジェフ・ジョーンズ アイヴァン・リース
ヴィレッジブックス 2011-08-30

by G-Tools

 シークレット・オリジンはハルのオリジンの語り直しであるけれど、これが描かれたのは実はシネストロ戦争の後になる。なので今改めて読むと、ブラッケストナイトやレッドランタンへの布石が置かれているのが分かって改めて印象が大分違うなぁと感心したり。

 本題は、作中の新兵であった頃のハルにアドバイスするシネストロの台詞。

 「我々のようなものには、恐怖の克服などお手の物だろう。だが、戦う相手が罪悪感や後悔、喪失ともなれば…グリーンランタンとて苦闘は必至だ。」

 これは実は、パララックス化したカイルにハルが投げかけた台詞と同じなのだ。そしてハルはさらにこう続ける。
 
 「しかし俺たちは一人でそれらと戦う必要はない。」

 ハルとシネストロのかつての絆、そして彼らが道を違えた理由がこの一連のくだりからはひしひしと伝わってくる。カイルがパララックス化から解放されるあたりは最初本編で読んだ時は安易な印象を受けたものの、上記の「Fearful Symmetry」とシークレットオリジンを重ねて読むと180度印象が変わった。鳥肌もの。

 てな感じでここらと併せてシネストロ・コァ・ウォーを満喫しました。ブラッケストナイトの前に、トマーシのコァ誌やジェフジョンのフラッシュあたりも読んでおくつもり。NEW52がちょうどTPB化されそうな感じなので早く読み進めたいのだけど、我ながら遅いな。
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| 海外マンガ・原書 | 18:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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