雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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ボッコ隊長可愛い…『W3(ワンダースリー)』

モリソンのWE3とタイトルつながりで思い出して読んでみた。多分小学生以来。懐かしいなぁ。

4253171222W3(ワンダースリー) (1) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
手塚 治虫
秋田書店 1995-03

by G-Tools
★★★★


 
 W3(ワンダースリー)は小学生の頃に学校の図書館で読んだことがあった。当時気に入っていた漫画が今読み返してもこれ程までに楽しいって多分すごいことだ。かつてW3や真一の活躍に胸を踊らせていた気持ちを思い出しつつも、結末では手塚SFの極みの一端を感じられる。

 結局人間は正なのか悪なのかという疑問は今も昔も誰しもがどこかで考えてきた。
 地球を存続させるかどうかの判断を下すよう命じられたW3と反陽子爆弾を自国の権益に利用しようとする国、世界平和を目指す秘密機関。様々な思惑が絡み合う中で、真一や馬場先生に輝くヒューマニズム。手塚治虫は娯楽的な冒険SFのオブラートに包んで、読者に古典的で素朴な疑問を問いかける。
 
 アラン・ムーアのWATCHMENでは正義も悪も溶けてなくなり、ノーランのダークナイトでは曲がりなりにも一つの回答が示された。
 そういう後発の作品に比べるとやっぱりW3は物足りない。でも子ども向けに少年サンデーで連載されたことを考えるとちょうどよい塩梅なわけで。気楽に読めて、考える余地も十分にある。そもそも約50年前にこんな漫画を描けるのはやっぱり手塚治虫の凄みだよなぁ。

 よく賞賛される驚きの結末は、私がある程度年もとって色んな作品を読んできたからか今読むとそうでもない。手塚治虫作品に時に感じられるお仕着せのヒューマニズムが気になる部分もあるのだけれど。
 じゃあ結局私が何を気に入っているのかというと、もうボッコ隊長が可愛すぎてしょうがないってことで。これはもはや異常ですよ。

 というのもボッコ隊長は地球人に疑われないためにウサギの体になっているのだけど、私が感じてるのは動物が可愛いとかそういう感情ではないんだよなぁ。どっちかというとボッコ隊長の純真さや仕草という一挙一動にときめいちゃっているのです。プッコにキスした時なんか私の胸までドキドキしたよ。ウサギとカモなのに。
 手塚治虫のいう「私の漫画は記号です」というのがある面最大限発揮された結果かもしれないけれど、これは他にない体験な気がする。手塚治虫が変態なのか、私が変態なのか…。

 子どもの頃に読んでそれっきりという人にはぜひ読み返してみて欲しい。あの頃にわくわくした気持ちを思い出しつつも、新たな発見があると思う。もちろん全く読んだことのない人にもおすすめ。ボッコ隊長に惚れたのは私だけではないって信じてる。
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