雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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感性の映画『ヒア アフター』

巨匠イーストウッドのスピリチュアルなテーマを扱う異色作。

B004FGLVTOヒア アフター ブルーレイ&DVDセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]
クリント・イーストウッド
ワーナー・ホーム・ビデオ 2011-10-05

by G-Tools
★★★


 
 イーストウッドが超能力者の出てくるようなスピリチュアルな映画を作るということがちょっと意外だった。でもその登場人物や物語へのまなざしというのはやはりイーストウッドのもので、ちょっと間違えば嘘っぽくなってしまうものがしっかり現実に根付いている。
 何故今この作品なのか。イーストウッドも晩年と言ってもいいような年齢となってきて、死と向き合ったのではないかと勘繰りたくなるのは私だけではないと思う。製作場面やインタビューを見る限り、まだまだ意気揚々のようで安心ではあるのだけど。

 津波で死に瀕し、その時に見た“彼岸”を忘れられないアナウンサーのマリー。双子の兄を失くした少年マーカス。霊界をつながれることができる超能力者ジョージ。みな“死”を身近に感じている人たちが織り成す物語。

 やっぱり“死”とは私達生きている人間とはなかなか相容れにくい。死に魅入られている彼らが世間に拒否されている様子は気の毒ではあるが、同時に当たり前のようにも思える。彼らの周りの人間はむしろ善い人間なのだ。それでも上手くいかない。それが妙に現実を感じさせる。
 イーストウッドはこの映画で多くを語らない。何故ジョージが死者の言葉を伝えてあげた女性が涙したのか、ジョージが何を手紙に書いたのか。死が本当の所分からないように、人の気持ちは本当の所分からない。これは感じる映画だ。伏線や構成の妙に酔いしれるのではなく、ただただ心に染み入ってくる。

 例えばジョージがマーカスに語る場面。あれは最後まで霊界からの言葉を伝えただけだったのだろうか。恐らくそうではなかった気がしてならない。
 ジョージの気持ちを感じ取れた瞬間、死は生に反転する。そしてラストの唐突に訪れる“予知”によって、過去と現実は未来につながる。なんとも素敵なラストじゃないか。

 本当の所は分からない。イーストウッドは語らない。言葉にできないものがあって、でも感じとることはできる。ヒア アフターは死と生を優しく見つめたそんな映画だ。やっぱりイーストウッドの映画は良い。

追記
すごくどうでもいいことだけど、あまりに印象に残ったのが料理教室の味覚テストでジョージがパートナーの目隠しした女性にスプーンで食べさせてあげる場面。一方的に気になっている女性を思う存分見ることができて、しかもあーんってさせてるってすごくセクシーだね。それだけです。
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