雨の中の涙のように・・・

雨の中の涙のように、私の記憶もみな時と共に消えてしまうのか? そうなる前に日本内外問わず私の愛する漫画や映画、小説について書き残しておくブログ。

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中世残酷物語『狼の口 ヴォルフスムント』

無残無残。後味が悪すぎるのにおもしろいからたちが悪い。

狼の口 ヴォルフスムント(久慈光久)

★★★



舞台はハプスブルク家の圧政の中にあるスイス以前のアルプス地方。ヴォルフスムントとは関所の名前だ。この関所によって民衆は内部に閉じ込められている。なので独立を目指すものたちなどはあの手この手を使って密行しようとするのだが…。
狼の口という名だけあってほとんどの密行者は代官ヴォルフラムに阻止され、残虐に殺される。とはいえ亀裂は広がり始めており、彼らは身を捧げて血路を開く。

歴史のうねりというか大きな流れが見えるようで興味深い。狼の口はどのように決壊し、その時ヴォルフラムはどうなるのか。
このヴォルフラムがおもしろい。彼は決して馬鹿ではない。歴史の流れは確実に見えていて、このまま進んだら自分が手ひどいしっぺ返しを受けるのは分かっている。それでもなおそんなもの、と彼は冷笑する。虚無的だよなぁ。

ことごとく漫画のお約束というものを無視してくるし、暗い話なので読後感は悪い。絶望の中に少しだけ希望が残って、次につながりはするのでまだましか。でもそのお約束の破り方というのが個人的にはどうしても好きになれなくて、そうきたか!ではなくてなんか反則的というかね。
まあ私の好みの問題なんだけど。あまり趣味のよろしい話ではないです。

しかし一番気になったのは絵。下手ではなくて独特の雰囲気はあるもののまだまだ粗く、あまり魅力的に思えない。
またキャラがどんどん死んでいくからかヴォルフラム以外のキャラクターの作りこみが絵も内面的にも甘いような気がする。それゆえかまだあくまでお話に過ぎない感じ。伸びしろはたくさんあるのでこれからどう変化するのか注目したい。

これだけ色々と溜め込んでいるんだから最終回がすっごく大事だろう。下手な出来だと駄作に成り下がるくらいこの作品を左右すると思う。
さてさて、先の展開も含めて実に楽しみ。
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